北信飯縄山周辺 瑪瑙山(1748m)、怪無山(1549m) 2016年6月26日  カウント:画像読み出し不能

所要時間 4:18 戸隠スキー場駐車場−−5:25 瑪瑙山−−6:13 怪無山−−6:46 戸隠スキー場駐車場

場所長野県長野市
年月日2016年6月26日 日帰り
天候曇後晴
山行種類一般登山+籔山
交通手段マイカー
駐車場戸隠スキー場駐車場が利用可能
登山道の有無瑪瑙山:あり 怪無山:直下まであるが山頂には無し
籔の有無林道から怪無山山頂までの約50mが根曲がり竹の藪
危険個所の有無無し
山頂の展望瑪瑙山:展望良好(のはず) 怪無山:無し
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コメント戸隠スキー場ゲレンデ内の林道を利用。林道入口にも登山口の案内が無く初めて来る登山者は最初から迷いそう。林道入口には車止めがあり林道はマイカー不可。瑪瑙山は立派な登山道があるが怪無山山頂は根曲がり竹藪の中。雨で濡れて埃でドロドロになりながら登った。手製標識あり




戸隠スキー場駐車場。僅かに雨が落ちている 林道入口を発見
車止め代わりに車が止めてある 地形図の破線は林道で林道を登っていく
標高1400m付近で初めて案内標識を見る 標高1450mの林道分岐。まずは瑪瑙山へ
林道分岐から先は林道の路面が荒れる 振り返ると戸隠連峰
標高1600mで尾根に乗る。まだ林道が続く 標高1600mの分岐。地形図の破線は生きているようだ
振り返ると一夜山 標高1710m。火山っぽい色
瑪瑙山山頂直下 瑪瑙山に向かう登山道入口
切り開かれた登山道 瑪瑙山山頂。飯縄山への登山道が続く
瑪瑙山山頂の360度パノラマ写真。ガスで真っ白で何も見えず残念
山頂から西へ下る道でゲレンデに下りる 怪無山方面に向かう。こちらは車の轍無し
林道ではなく歩道が続く 飯縄山分岐
ゲレンデの登山道 火打山
1480m鞍部で林道に合流 妙高、火打、焼山
瑪瑙山を振り返る。まだガスの中 1540m峰(怪無山西峰)
地形図の怪無山山頂を目指し藪へ突入 濡れた根曲がり竹の藪
緩斜面を高い方向を目指す 最高点と思われる地点で人工物発見
山頂標識があった 下山は最短距離で林道を目指す
下ってきた斜面 林道を歩きながら濡れたゴアを乾かす
瑪瑙山の雲が取れてきた 1480m鞍部から左へ下る林道
往路の林道へ合流 下山してから天気が回復
駐車場到着


 北信の飯縄山周辺にはいくつかピークがあるが、霊仙寺山以外は未踏だ。最初は高ドッキョウを狙おうとしたが、ネットで調べたら登山道が無いらしく雪のある時期の記録しか発見できなかった。虫の多いこの時期にわざわざ藪に突っ込む意味はなく、登山道がある山に切り替えることにして近くの瑪瑙山(めのうやま)と怪無山(けなしやま)に向かうことにした。地形図だとここはスキー場のゲレンデで繋がっていているので、もし正式な登山道が無くても藪漕ぎというほどではないだろう。一応ネットで調べると戸隠スキー場から瑪瑙山まで登山道(林道)があり、怪無山の正確な山頂へは道は無く藪だが直下まで林道が通っているとのこと。短距離の藪漕ぎならまあ許容範囲だろう。参考にしたのは群馬の重鎮氏の記録だった。彼は無雪期に正確な怪無山山頂にも登っている。

 飯縄山は今は長野市内である。スキー場までの距離は約30kmしかなく車だと約1時間と近い場所だ。おまけに登山口となる戸隠スキー場は標高1300mもあるので早朝は寒いくらいである。前日は休日出勤で休みは今日1日だけなので軽い山にする必要があったが、瑪瑙山、怪無山は最適だった。

 シーズンオフの戸隠スキー場駐車場には車は皆無で、一番奥の駐車場は圧雪車などスキー場のメンテ用機材の置き場所となっていた。登山口の案内は無くからどこを登ればいいのか不明だが、これは重鎮氏の記録で確認済み。地形図の破線は林道なので素直に林道を歩けばいい。リフト駅左側から砂利道が上がっているのがそうだろう。入口には赤い車が林道上に止まっている。車止めの代わりだろうが、周囲は背の低い草地のゲレンデなので林道以外でも車で走行可能な状態だ。バイクならダート走行を楽しめそうな。私は運動を兼ねて歩くが。天気は予報より悪く僅かに雨が落ちている。雨具を付けるほどではないが怪無山はゴアを着て藪に突入確定だ。今回は日除けではなく雨傘代わりの麦藁帽子だった。

 地形図の破線どおりに林道は続く。今はスキー場の営業期間外だが車が最近も通っている形跡が見られる。未舗装でも普通車で横行可能な路面状況だった。瑪瑙山、怪無山の2方向に林道が分岐する地点は怪無山方向が明瞭な轍で瑪瑙山方向は急激に路面状態が悪くなった。もちろん歩く分には全く問題無し。路面よりも虫の多さが問題だ。頭の周りに群がって鬱陶しくことこのうえない。

 標高1600mで尾根に乗り、まだ轍が続くがゲレンデは草に覆われてかなり薄くなってきた。飯縄山は火山らしく路面に露出している砂礫が赤い場所があった。こんな光景も久しぶりだ。そしてガスの中に突入、涼しいのはいいが展望は期待できなくなってしまった。もっとも瑪瑙山は展望があるのか知らないが。

 ゲレンデ上の薄い轍を緩やかに登り、最高点リフト手前で左に登山道が分岐し瑪瑙山の案内があった。地形図を見るとゲレンデは山頂を僅かに西に巻いているようであり、山頂に至る道があるのだろう。周囲から笹や潅木が迫っているが刈り払われた道で、僅かな登りで尾根に乗って南へ水平移動すると開けた場所に到着、瑪瑙山山頂標識があった。ここまでほとんど同じような高さで顕著なピークはなかった。樹林が開けているので展望が良さそうだったが今回はガスの中で全く見えずだった。残念。東側のすぐ近くには飯縄山があるはずだが。瑪瑙山から飯縄山へ続く登山道があった。

 山頂から西側へ下る登山道があったので下ってみるがゲレンデへ下る個所は崩れた法面状だった。往路で使った道の方がずっと歩きやすい。ゲレンデへ出てしまえばしばらくはゲレンデ歩き。瑪瑙山直下から怪無山方向は車の轍は無く、草に覆われたゲレンデの中に一筋の登山道が続いているのが見えた。鞍部を挟んだ向こう側の盛り上がりが怪無山だろう。

 比較的傾斜が緩やかなゲレンデで下りも足にやさしい。開けて日当たりのいい場所なので、もっと早い時期ならゲレンデで蕨がたくさん取れたであろう。

 1480m鞍部で右から上がってくる林道に合流、怪無山西峰までダートの林道が続く。地形図では山頂は林道の南側に外れた場所であるが、まずは林道を歩いて最高点がどこにあるのか確認してみることにする。緩やかに上がっていき地形図上の山頂を越えてさらに進んでリフト駅が登場すると怪無山西峰である。東を振り返ると林道南側に続く樹林に覆われた尾根は特に高いところは無いように見える。おそらくこちらが最高峰ではなかろうか。

 とは言え地形図上では西峰が高い保証は無く、地形図上の山頂は踏むべきである。林道を少し下って適当な場所で濡れた藪に突入する。もちろん上下ともゴアで固めてからだ。短距離なのでザックと麦藁帽子は林道脇にデポした。

 林道の法面を登ると最初から根曲がり竹藪だが意外に密度は低く、藪が乾いたときならそれほど支障なく藪漕ぎできそうだ。それでも背丈を越える藪に覆われているので先が見えず、この先にもっと高い場所があるのか把握するのは困難な状況だ。尾根に乗ってからとりあえず東へと向かう。下りはじめれば山頂をどこかで踏んだことになるだろう。

 僅かながら登っているがほぼ水平移動が続く。尾根が広い影響か獣道もない。できるだけ藪が薄い場所を拾いつつ進んでいき、今まで僅かながら登りだったのが完全に水平移動になった地点で山頂付近に達したと判断。重鎮氏の記録によれば山頂には山頂名がマジックで書かれたテープが巻かれた木があるはずなので探し回ることに。最初に気付いたのは根元に輪のようなものが置いてある木。人工物であるが山頂標識ではない。さらに東に進んだが下り気味になっているので逆戻りして濡れた藪の中をあちこち這いずり回ると、先ほどの輪のある木の南側に山頂標識を発見! 重鎮氏が見たものとは違い黄色い樹脂製で古そうな雰囲気。これで安心して藪からおさらばできる。

 林道へ最短距離で下ると取り付き点は西へ50mくらい離れていた。ここから尾根を見てもどこが一番高いかなど判断できるわけがない。

 本日の目標はこれで達成。濡れた藪の埃で泥だらけになったゴアを脱いで林道を麓へと下っていく。天候はどんどん回復してきて、私が登ったときにはガスに沈んでいた瑪瑙山も姿を表していた。北側には妙高、火打、焼山の姿も。焼山は雲がかかって山頂付近の噴煙は見えなかった。

 スキー場の駐車場に到着すると竹の子取りと思われるご一行様がこれから出発するところであった。登山者の姿は無し。ちょうど日差しが戻ってきたが、私が歩いている間は日差しが無くて涼しくてよかった。

 

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